シアワセの造り方

建築とインテリアと生き方のブログです。

暑さと厚さのケミストリー

今日は住み心地の話

 

 

 

今日は住宅の住み心地の話。

 

 

まず我が家の断熱性能はあまり高くない*¹

 

気密性は標準-やや良いレベルだ*²

 

この点については建築家や工務店と散々に話し合った。

 

最終的には工務店の「この地域ではそれほどの性能は必要ない」という言葉に乗ることにした。

 

一方で工務店は冬はいいが夏は暑いだろうと言った。

 

建築家は夏もどうにかなるのでは?と言った。

 

こうした状況はよくあると思う。そして施主は知識は集められても実学は圧倒的に少ない*³

 

こうした実際のところを聞けるのがブログの最も価値あるところだと思うので,お伝えしておこう。

 

情報を整理しておく。

 

断熱性:近年の一般から言えば低い

気密性:一般HMよりは高く,こだわっている会社からすると低い

間取り:1階はほぼ吹き抜け,ハイサイドライト,トップライトが盛々

設備:床下エアコン1台(おもに暖房用),2階部にエアコン一台(おもに冷房用),3種換気,ノーカーテン

施主:暑いの大得意,家族はそうでもない

暑さ:今年の暑さは記録的

 

外部気温が35~38度ぐらいになっている日も多かった今年だが,

体感的には何とかなっている。

エアコンは基本1台で家中を賄っているが,38~40度台になる日はさすがに二台で動かしている。

正直最も日の入る時間帯,間取りの影響的に言えば10~13時ごろまでは直射日光のせいで暑い。

直射日光を遮ることができればもっと快適に過ごせるだろう。

室内気温については28~29度まで上がっているのだが,そこまで暑さは感じていない。家事などで大きく動けばうっすら汗をかくという感じ,

外からもどればひやっとするが寒いとは思わないレベルだ。

 

冷房を全くつけないということも試験的にやってみると,これは危険だった。

気温的には31度ぐらいまで上がったがとても冷房ありの29度の状況と2度違うレベルとは感じなかった。

体感的には5度は違った。空間に身を置くだけで汗をかくレベルである。

また,一度上がりきった気温はその後冷房をつけても容易には下がらなかった。

 

断熱は,保温性ともいえる。水筒の魔法瓶のように暑さは暑さのまま,寒さは寒さのまま保存するからだろう。

 

個人的な結論から言えば断熱性が低いといってもきちんと対処をすれば大丈夫というところだ。

ちなみに光熱費もさほどでもない*⁴

 

どうしても暑いのが我慢できないという人は,断熱材をこだわるよりまず間取りを考えた方がいい。

ハイサイドライトやトップライトは避けた方がいいだろう。

窓も軒庇を十分に出すスタイルの建築家に依頼した方がいい。

 

 

ちなみに家族にも暑いがおおむね問題ないとの評価を受けている。

ただし寝室,てめーはダメだ!という反応なので,

寝室には別途エアコンを設備した方が家族仲は良好になるかもしれない*⁵

 

 

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*¹GWで壁厚などはまさかの90㎜である。個人的には承服しかねた。

*²C値でいうところの0.6である。

*³これについては各会社のオープンハウスを訪ねて体験するしかない。

 それについても間取りなどによって大きく違うが…。

*⁴マンション住まいの時の3分の2程度である。

*⁵ちなみに寝室は間取り的には最も涼しい位置にあるがやはり熱がこもる。

 寝室という性格上仕方がないのだろう。個人的には全く問題ないのだが・・・

 

 

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