手作りは素人の味
今日は内装の話
住み始めて1年が過ぎ,新築ハイも落ち着いてきた。
そうすると気になるポイントや使い勝手が悪いポイントも出てくる。
一つはここ
以前にも紹介したが,スイッチの集まっているところだ。
もう一か所はここ
階段下のスペースだ。
スイッチは言わずもがなだが,階段下は難しい。
片持ち階段はバラガン邸を見習って,もう少し美しく仕上げたいところでもあるが,
その下のスペースについつい物を置いてしまう。
収納が足りないわけではないけれど,美しく物がおけるような工夫が必要だ。
考えながらチャレンジしていきたいと思う。
まずはスイッチからやってみよう。
本当はむき出しの金属製がいい。
見本出展:dij様
しかし素人には難しい
素人にできるのはやはり木だ。
まずは測って
切り出して
塗装する。
スイッチプレートを作る場合,浮かないように裏面の処理が重要である。
で,こうだ。
(こうしてみるとコスモスイッチは機能スイッチだからか甲高でやや洗練されていない)
もちろん細部を見ると荒い。
しかし前よりはましだろう。
前
後
ちなみに既製品で,3連スイッチに対応していてかつスイッチの種類が豊富なものはなかった(当たり前だが)。
プロに解決を頼むのであればオーダーだろう。
いずれはぜひ頼んでみたいと思うところである。
つづく
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情報と選択のハザマ
今日はリアル内覧会の話
お久しぶりです。
社会情勢の変化もめまぐるしい。
毎日情報に触れると,もはやコロナの文字はゲシュタルト崩壊し,危機感は薄れている。
しかし,実際に渦に巻き込まれると危険さがよくわかる。
情報化社会では情報が独り歩きし,実際の生活と乖離してしまう。
情報と体験や実感をどうつなぐか,情報化社会だからこそ,体験や想像が大事だと感じる。
ということで,リアル内覧会を見てきたのでその感想を述べよう。
見学してきたのは関西の某建築事務所の住宅です。
依頼先の候補として考えていたが,思い切ったことをやりたいと考え,別の事務所に依頼した。
今回見学した住宅は古き良き日本の伝統を感じつつもモダンさがあった。
細部にまで,気がめぐらされており,落ち着きとともにピンと背筋が伸びる住宅である。
素材は厳選されていて,誰しもがあこがれるような豊かさがある。
住宅のタイプは建築家によって本当にさまざまであり,また建築家によっても
パターンがいくつもある。
時間が許す限り多くの建築家のオープンハウスに足を運び,体験することが本当に満足できる住宅を建てるためには重要になるだろう。
全然雰囲気が違うけど,どっちもいいよねってことだ。
元々は,前者の建築家のようなこだわりの家に住みたかった。
その気持ちは今も変わらないし,次に家を建てるとすれば,実際に建てた建築家ではなく,今回オープンハウスを見学した建築家に依頼するかもしれない。
今の家に不満があるわけではなく,後悔はない。
しかし,憧れは心に残り,好きなものは好きなのだ。
どちらも好きでいい。しかし,選択は一つだ。
最後の決断は自分が下し,選んだ逆は取れない。
熟慮して選ぶしかない。
人生はそういうものかもしれない。
なぁんてね。
ではまたお会いましょう。
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ガラリと床いな仲間たち
今日はディティールの話
今日は建材のレビューをする。
今日の商品はこちら
我が家は床下エアコンがメイン暖房だ。
床下のコンクリートへ蓄熱するのと床材を直接温めている。
どちらにしても輻射熱暖房である。
床下エアコンやOMソーラーなどは床下に暖気を入れたうえに
床面にガラリを設け,そこから暖気を出す。
よく使われるガラリは樹脂製である
引用先 城東テクノ様
樹脂製のガラリは金属製に比べて冷たくなく,
汚れも落ちやすい。価格も落ち着いているし手入れも拭くだけで楽だ。
メリットは大いにあるが,無垢床に合わせるとデザイン的にやややぼったく,
形としても凸凹ができる。
同じく城東テクノ様
そこで先般の,藏堂さんのガラリの出番である。
その前に我が家の床材を改めて紹介しておくこととする。
高正さんの「オニグルミ90ユニ」である。
引用 我が家の床
この床に合わせるとこうなる。
引用 我が家の床
このガラリの素晴らしいところは,まず木製であること。
無垢床へのなじみがいい。
次に面がフラットであるところ。
一般的な無垢床材の厚みとそろえてある*¹
次に,使用しないときはギミックで閉じることができること。
閉じれるガラリとはよく言ったもので,冷房稼働時には閉じておける。
さらには値段もリーズナブル*²だ。
最後に,耐圧の保証がされているところである。
詳しくは藏堂さんのHPを見てもらえばいいが強度の保証は折り紙付きだ。
結論を見てみよう。
引用 我が家の床
つまり,藏堂さんのガラリはイカスってことだ。
以上証明終了。
ちなみに,閉じれるガラリは巾幅90に対応しているが,
床厚30であれば,回せるガラリで巾幅もある程度対応できる。
困ったら藏堂さんに相談してみてもいいかもしれない。
人柄も明るくて,相談しやすいのでお勧めです。
ではまたお会いましょう。
*¹板厚は15mmである。この商品で30mm対応品はない。
*²ほぼ樹脂製のガラリと同価格,無垢の栗材1枚ものにしては安く感じるのは気のせいだろうか
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誇りと幅木とエトセトラ
今日もディテールの話
今日は床と壁の取り合いの話をする。
建築家カテと言えば,幅木レス,幅木レスと言えば建築家カテというぐらい
建築家カテでは幅木レスが多い。
幅木とはこれ
図1一般的な幅木例
主に壁紙と床との取り合いをカバーすることと,
掃除機などをぶつけたときに傷をつけないためについている。
施主にとっても施工側にとっても利点があるが,
やぼったい空間になってしまう弊害がある。
我が家はこう
図2我が家の幅木状況
幅木レスになっている。
幅木レスと言えば,裏に下地を入れたりL字アングルをいれて
浮かしたりする処理(いわゆる壁に目地を切った床勝ちの状態?)にする。
我が家もおそらく床勝ちであるが,見切りも目地切もないべた付けの取り合いである。
建築家カテではもはや常識,幅木レスが当たり前にイイというところかもしれないが,
その弊害もレビューしておこう。以下が結果である。
図3ビニルクロスと無垢床材の取り合い部
壁紙部では,床面から5ミリ程度に,埃汚れが付着している。
図4左官壁と無垢床際の取り合い部
塗装部では,埃汚れの付着はない。
この差異は,家中各所で認められており,状況による影響は乏しい。
よくビニルクロスのデメリットとして静電気での埃の付着が指摘されるが,
今回の結果は,その先行研究の結果を異なった形で実証したものといえる。
このことから幅木レスの設計を行い,かつビニルクロスを使用する場合においては,
L字アングルを回し,高さを5ミリほど浮かすことが望ましいといえる。
なお,幅木がなくとも掃除機をぶつけることなどによる汚損・破損はないことを申し添えておこう。
ではまたお会いましょう。
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部屋と扉と私
今日はディテールの話
ここのところ長文で説明することもないので,インスタで済ませていたが,
今日は扉についてレビューをすることとする。
我が家のドアは造作ドアです。
初めはEP塗装で造作予定だったところが,KAMIYAになり,ポリ合板の造作に落ち着いた。
EP塗装からKAMIYAになったのは予算的な問題だが,さらに造作に至ったのは結局KAMIYAにするメリットがなかったから。
KAMIYAはそのミニマルかつ機能的なドアで素晴らしい出来だが,吹き抜け多様の我が家に採用するメリットがあまりなかった。
フルハイトドアはあくまで,天井高に合わせてこそというわけだ。
吹き抜けで,建築家の要望に合わせていこうとしたときには,造作とやっていることが変わらない状態になり,さらに価格も造作と大差なくなってしまった。
それならば色も併せられるし取っ手も選べる造作でいいじゃんとなった。
造作ドアになったため,扉枠周辺も製作となって,結果的にはミニマルになったと思う。
戸当たりも最小限であるが,問題はない。
ドア枠も最小限の表現で済ましているため空間がすっきりしている。
開き戸は蝶番が隠し蝶番になっていないところが少し気になる。
我が家はほとんど引き戸だが,やはり引き戸は音漏れがかなりあるので,気になる人は開き戸にした方がいい。
ただし開き戸もアンダーカットがあるので,踏摺でもつけないとやはり音漏れはする。
ミニマルと機能性は時に相反するということだろう。
扉:ポリ合板製作ドア
引き戸・開き戸取っ手:KAWAJUN
ではまたお会いましょう。
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一年発起
今日は年末の話
ずいぶんと更新をさぼってしまいました。
自分の中で一区切りの内覧会を終えられたのもあるけれど,
年末年始の忙しさで長文を残すのが難しくなったり。
日常的なちょっとしたことはインスタグラムを使って,伝えてみたいと思います。
ブログは長文のレビューとかの時に使おうかと。
もうやめてもいいんですが,参考にしてくれる方もいらっしゃるかもしれないので,
こちらはこちらで細々と続けていこうと思います。
今年は本当にいろいろあった一年でしたけど,来年はもっともっといい年になりますように。
家も出来上がったら終わりじゃなく,もっとよくしていけたらいいな。
ではまたお会いましょう。
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無垢の木2
今日はダイニングインテリアの話
昨日の続き
今日は「1ダイニングテーブル中心」から。
家作りについて調べる中で出会った僕。さんの影響を受けました。
言わずと知れた有名ブログで,もともとインテリアや家づくりにあまり興味のなかった
自分からすると衝撃の出会いでした。
それと,実家に眠っていたダイニングテーブルがあったことで実現。
実家は建て替えをして,ナチュラルインテリアからモダンインテリアにしたので,
無垢の木のダイニングテーブルが雰囲気に合わず納戸の肥やしになっていた。
10年ほど眠っていたのでボロボロ
これをサンダーがけして,磨いた。
サンダー,オイルフィニッシュ直後の状態。
ちゃんとした素材で作った家具は手入れをすれば,復活するからいい。
このダイニングテーブルは35年ほど使っているものだが,
造りがしっかりしているので,使用に全く問題ない。
寸法は長い方が190㎝ほどで奥行きは80㎝ほど,高さは幕板まで70㎝と大きめ。
正直狭小住宅には大きすぎるぐらいだが,その分生活の大部分を内包するおおらかさがある。
そういったいわくがあるのでこのテーブルを中心にインテリアを組み立てた。
足も木製で軽やかさがなく,デザインがやぼったいと感じるものの,空間のモダンさが
バランスを取ってくれている(と思っています)。
アップで見るとよく使う部分は水拭きしているので色が薄くなっている。
メンテナンスはいろいろ試したけどオリーブオイルが一番良かった。
さらさらと良く乾くし,油汚れや水シミも目立たない。
お客さんが来る前の日や,汚れが目立った時にメンテしている。
パソコン作業中の様子。みんなで別々のことをしていてもスペースには余裕があります。
もらい受けたものなのでメーカーや樹種がわからない。
木目的には広葉樹だろう。色は削ってもオイルを付せばこの色なので,もともと赤身なんだろう。
となるとチェリーか,マホガニー?チークはもっと黄色いだろうしなぁ。
わかる人がいたら教えてください。
ダイニングテーブルは思い入れがあるので長くなりました。
では続きはまた。
素敵な家たくさん見れます。ぜひどうぞ。