シアワセの造り方

建築とインテリアと生き方のブログです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

生存報告と更新一時停止のご連絡

こんにちは。しばらく更新停止しておりました。黙って停止していてもよかったのですが拙いブログながら読まれていた方もいたかもしれないので、ご一報を病気で一週間ほど床に伏せり、小康に至ってからは滞っていた仕事や日常生活の整理にさらに一週ほどを要…

手作りの魅力

今日はインテリアの話 唐突だが,インテリアは手作りのものが好きだ。 手作りの品はいつも同じの商品ができない。 商品の質はいつも安定しているわけじゃない。 しかし,品質が安定していないからこその素朴な味わい,魅力がある。 モダンで作り込まれたデザ…

需要と供給と個人の力

今日は住宅設備の市場の話 注文住宅を建てるにあたって,1番ショールームを巡り、施主が選ぶ楽しみを味わうのは設備だろう。 お風呂,キッチン,トイレ,最新の設備は常に施主をワクワクさせる。 しかし,施主ならば反面に設備のチョイスに四苦八苦させられ…

現場という戦場

今日は現場のお話。 現場での注意点は,以下のブログが非常に参考になる。 kingswing39021.blog.fc2.com 我が家はスペーサーやピッチ幅,ジャンカなども特になく,アンカーボルトの傾きが多少見られたものの,被り厚も確保されており,問題はなかった。 例の…

自由という名の攻防

今日は予算の話 前回の話で予算の振り分け方について言及した。 今回は少し詳しく説明したい。 予算の振り分け方として参考になる図がこれだ。 図1 6つのS この図はスチュアートブラント氏が考えた家の性質をわかりやすくまとめた図である。 言いたいこと…

予算と計画のジレンマ

今日は現場の話 まずはこれだ 我が家は基礎の立ち上がりは一部ポスト基礎を採用した。 理由は床下エアコンを導入するからだ。 断熱と冷暖房設備,いわゆる温熱環境は快適な住宅計画では重要だ。 我が家では控えめな計画になっている。 断熱はまた別の機会に…

体験的住居2

昨日の続き。 家族が生き生きとする家とは何か。 最近では子どもの個室を作らず,あるいは小さくしてひきこもることができないようにするのが流行りらしい。 あるいはリビングを通らずば個室に入れないようにリビング階段にすることも流行っているらしい。 …

体験的住居

今日は家族関係と建築の話 ルイスバラガンは,「家は魂の安息所」と言った。 魂の安息する家とは何だろう。 安らかに眠れる家のことだろうか。 いや、それは体の安息を得られるだけだ 体の安息を求めるならば快適なベットがあればいい。 日本の郊外の街は長…

地鎮祭,そして上棟式

今回は建設,施工編です。 前回プランの話で,最終決定案が定まりました。 ここまで土地を取得してからおよそ1年が経過しています。 工事の時間まで含めるとおよそ1年半の計画です。 建築家物件としては一般的な長さではないでしょうか? 我が家は地鎮祭や上…

建築を巡る冒険

今回は建築の話 2016年の夏、得難い体験をした。 建築、いや住宅とはかくも深いものなのかと感動と共に、知ってはいけない新たな領域に足を踏み入れた恐ろしさを感じた。 繰り返しになるが、住宅を建てるにあたっては施主側の勉強も必要だ。 建築についてい…

空を望む家

今回はプランの話の最終です 先延ばしにしていたわけではないが,プランの話が遅くなってしまった。 理由を述べるとプランの話をまとめようと思っていたが,図面は載せられないし*¹ どうやって説明しようか迷っていると時間がかかってしまった。 言い訳です…

建築家の探し方

今日は依頼先の話 建築家の探し方はいくつかある。 インターネット,雑誌,TV,知人を頼る,口コミぐらいだろうか? 後者2つについては誰もができるわけではないイレギュラーケースだ。 前者3つは比較的手に入れやすい情報だ。 しかし,インターネットでは…

狭小住宅という名の宇宙

今回は建築の話 建築というものは,文化だ。 各国の風土や風習が建築に反映される。 そして国土が狭く、都会に住宅が密集しやすい日本の住宅特徴の一つに狭小住宅がある。 狭小住宅は,狭小であるがゆえに造りにごまかしがきかない。 素材選びにも気を使わな…

延べ床面積=広さ?

今日は住宅プランの話の続き 「おもしろい」案にたどり着くまでに,考えた案についての話だ。 まず案を見てみよう。 その案がこれだ。 ※手前には2階までの壁があると想像してほしい ※図面は仮に作ったもので雰囲気だけである。尺は正しくない。 いわゆる中…

土地 ✖(施主+建築家)=?

今回はプランと建築の話 かつてコルビュジェは新たな建材を用いて,土地に左右されない新たなを作り出そうとした。 しかし,皮肉にも現在はそうして発展した建材の万能性を用いて,経済原理と法律に縛られる,画一的な家が多く生み出されている。 経済性はも…

芸は模倣から始まる のか?

今回は家を建てる上での注意点の話 その2として本の紹介をしようと思ったが,たくさん読んだのでまとめきれていない。 今後少しずつ紹介していこう。 今回は,本やインターネットを参考にすることについて書くことにする。 以前言ったように芸は模倣から始…

ハウスメーカーのすばらしさ

今回は依頼先の話 建築家との家づくりの過程で感じたことがある。 ハウスメーカーの注文住宅や建売住宅のソリューションは素晴らしい。 そのシステムはとても効率的で高サービスだ。 プレゼントなども多く,オプションを選択しなければ価格も読みやすい。 ま…

芸は模倣から始まる1

今回は情報収集の方法についての話 まず、人の作るものはそれまでに作られたものをもとにできている*1 さらに大げさに言えば人はそれまでのモノ、コトをもとにできている*2 だからこそ新しい家を作るときにもこれまでの家を参考にする。 というわけで,参考…

なぜ建築家か

今回は依頼先の話 住宅を建てるときには分譲マンション,建売住宅,ハウスメーカーなど依頼対象はすべて検討した。 しかし,家づくりを夢見たピュアな私に浴びせられたのは住宅業界の洗礼だった。 簡単に言うとすべての業者の言うことが違う。 基本的な知識…

はじめに

いつかこんな時が来るとは思っていたが、家を建てることになった。 ごく平均的な自分だから普通の家に住む。 漠然とそう思っていたけど実際は異なった。 もともと生き方や暮らし方を考える仕事であったし、凝り性の自分からすれば必然だったかもしれないが… …