土地 ✖(施主+建築家)=?
今回はプランと建築の話
かつてコルビュジェは新たな建材を用いて,土地に左右されない新たなを作り出そうとした。
しかし,皮肉にも現在はそうして発展した建材の万能性を用いて,経済原理と法律に縛られる,画一的な家が多く生み出されている。
経済性はもちろん重要であるが,人生一度の経験ならばもう少し「遊び」が欲しい。
建築家に依頼する大きな意味はここにある。
住宅の中心はプランだ。他は,枝葉で,プランは幹根。
新しく,遊びに満ちたプランを生み出すことは素人には困難だ。
そして,プランにはもう一つの要素として土地が存在する*¹
我が家の土地はこう。
3法道路の角地
プライバシーの問題を考えてコートハウスというのが希望。
コートハウスと一言で言ってもいろいろなタイプがある。
両面に中庭のあるタイプ*3,ロ型のタイプ,L字型、凹型
例えばこう。
Figure 1 beige 凹型(椎名英三祐子建築設計事務所 様)
ほかにはこう。
Figure 2 FP ロ型(リオタデザイン 様)
こういう手もある。
Figure 2 世田谷K L字型( rico turu architects studio 様)
控えめに言ってどれも最高だ。
全く同じものが欲しい*³
こうした希望を伝えつつ考えた。
この過程はとてもクリエイティブで,エキサイティングだった*⁴
出来上がった最終のプランはやや奇抜なものになった。
さんざん悩んだが,最終的には「よい」,「悪い」より「おもしろさ」を取った。
理由はいろいろあるが,論理的でないことが大事だったからといえるかもしれない。
長くなったので次回へ続く。
*¹ 建築家カテの住人の皆様には説明不要。どういうこと?と思う方は,
まずは勉強してみよう。
*² あさきちさんの家やM邸オーナーさんの家が代表例。あこがれ倒した。
*³ これが危険,世の中素敵なものを手に入れている人が多すぎる。
*⁴ 正直ここが一番単純に楽しいところ。ここだけで1年ぐらい味わえる。
※今回使用している写真は全てお借りしたものです。ご迷惑であればご連絡いただければ光の速さで消去致しますm(_ _)m