建築家の探し方
今日は依頼先の話
建築家の探し方はいくつかある。
インターネット,雑誌,TV,知人を頼る,口コミぐらいだろうか?
後者2つについては誰もができるわけではないイレギュラーケースだ。
前者3つは比較的手に入れやすい情報だ。
しかし,インターネットではあまりに情報量が多すぎて絞れない。
ここでいくつか方法を考えたい。
1 雑誌やTV ⇒ インターネット ⇒ 建築事務所
これは非常にポピュラーかつ,効率的な方法だと思う。
雑誌やTVでこんな家に住みたい!と思ったところに直接アプローチができる。
モデルハウスがない建築家からすれば,こうした媒体がモデルハウスのようなものだろう。
ほかのケースも見てみると,あれ?ほかの家は好みと違うななんて確認もできるだろう。
ただしこの場合関東圏があまりに多い。そして大概有名になってくるので,依頼に時間がかかることが多い。
2 プロデュース組織 ⇒ 建築設計事務所
ザ・ハウスやザウス,ASJなどプロデュース組織からの紹介を受けて探す方法だ。
一番のメリットはプロデュース組織が仲介役となって,工務店や建築家との話し合いの間に入ってくれる点だろう。相談役が多いということは,施主の精神的な負担が減じられるということで大きなメリットである。
また,組織によってはコンペディション方式を取っているところもあり,プラン創出の段階から楽しみも多くできる。
最大のデメリットは自分で選んでいるようで選んでいないということだ。初めからプロデュース組織に相談した場合選択肢がある程度絞られたうえで選ばれることになるので,そのほかの選択肢を捨てているということもできる。
3 ブログ ⇒ インターネット ⇒ 建築事務所
ブログもインターネットというツッコミは置いておいて,この方法であれば,自分の地域のブログを発見できれば,グッと依頼先に近づく。
しかしそもそもブログを細かく見ていくこと自体に手間がかかる。
一方でブログ主の方と仲良くなれれば,人柄なども教えてもらえるのは強みだ。
4 気になった建築 ⇒ インターネット ⇒ 建築事務所
自分の行動範囲の建築に目を光らせておいて,その建築主に尋ねる方法だ。
カフェなどはおしゃれなところはインテリアデザイナーや建築家が絡んでいることが多い。大型建築の場合はその建築物の名前でググる。カフェなどの場合は店主などに尋ねると意外に教えてくれる。
これの一番の利点は建築を体感して選んでいることだ。インターネットでいくら見たところで実際の建築の体験にはかなわない。地域性も現れるので身近な建築家を見つけることもできる。
5 設備会社や職人 ⇒ インターネット ⇒ 建築事務所
意外におすすめなのがこれ,特にオーダーキッチンの業者などはいい。
「オーダーキッチン+お住まいの地域」でググると様々な業者が出る。
業者ごとに施工例を用意しているのでその例を見ていいと思ったところを教えてもらう。
この方法のいいところは,地域的に身近な建築家が見つけられることと,業者から建築家の評判を聞けることである。口コミほど強い情報はない。いいなと思ったところであそこは仕事が粗いなど聞いたときは注意しよう。
おすすめの業者は「オーダーキッチン」と「オーダーメイド家具職人」だ。
基本的にオーダーメイドまでしようとするケースがある建築家がかかわってくるので,レベルが高いと思う。
建築家に依頼するのであれば施主もいろいろな勉強をするだろう。見学に行ったときなどに聞くのもいい。
ちなみに,我が家はHPでかたっぱしに見ることから始めた。プロデュース組織のHPなども活用すれば地域性は見れるものの情報が膨大すぎて非効率はなはだしかった。1000以上はHPを見ながら,上述の方法も取り入れつつ最終的に5人ぐらいには会った。こんなことをしているから時間がかかるのである。
ぜひこれから依頼先を探す人たちは効率的な方法を選んでほしいものである。