体験的住居2
昨日の続き。
家族が生き生きとする家とは何か。
最近では子どもの個室を作らず,あるいは小さくしてひきこもることができないようにするのが流行りらしい。
あるいはリビングを通らずば個室に入れないようにリビング階段にすることも流行っているらしい。
だが,経験上この方法で家族の円満や安息を願うのは安直と言わざるを得ない。
家を楽しめない子供は外へと出ていく。それはリビングに階段があろうが,個室が小さかろうが,ワンルームの家だろうがである。
家に居つかなくなる子どもの典型だ。
子どもは自分の居場所を常に求めている。子どもとの交流を持つためには,子どもが部屋にこもらないような造りにするだけではなく,子どもと積極的に体験が持てるようにした方が良い。
例えば,子どもと木工作成を楽しめる土間
例えば,子どもと音楽を楽しめる防音室
例えば,子どもと料理を楽しめる開かれたキッチン
例えば,子どもとゲームを楽しめるシアタースペース
例えば,子どもとスポーツを楽しめるバスケコート
森川洋平建築設計事務所 | MORIKAWA YOHEI ARCHITECT OFFICE
親が全力で打ち込み、子供が生々しい体験をできる。
そんな家を作り,ともに楽しんで生きていきたいものである。